税務経営情報 vol.317
メタボ
メタボは、「メタボ体系ですね」とか巷で言われています。正式名はメタボリックシンドロームというそうですが、厚生労働省のホームページを見るとメタボリックシンドロームになると心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすくなるそうです。ではメタボリックシンドロームの診断基準は、ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm女性90cmを超え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常の3つのうち2つに当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されるそうです。
私の事務所では、毎年定期的に健康診断を受けているのですが、その健康診断の受診の項目に、ウエストの周囲径を測る項目があります。身長体重を測った次にあるのですが、部屋の隅に衝立で囲いがありその中で服を持ち上げている間に、おへその周囲径を測ってくれます。ここ数年はこの基準値の前後をうろうろとしています。超えるとメタボと言われていました。
今年は健康診断ではなく、初めて人間ドックというものを受けてみました。受けた理由は色々あるのですが、なんとなく疲れやすいとか、熟睡ができないとか体の異変が気になりだしたので、そして年齢が年齢なので一度しっかりと調べてもらおうと思ったのが一番大きな理由です。京都市伏見区にある病院に申込に行ったのですが、説明を受けて申込をしたらすぐに受けるとこができると思いっていたら、順番待ちで半年後の年明けと言われました。まずそんなにかかるのに驚きでした。鉄は熱いうちに打てというように、思い立ったらすぐに受けたい性質なので、半年後と言われたときは、邪魔臭いからもういいかなぁと思ってしまいましたが、それを見越した病院の方からキャンセル待ちがあると早くなりますよとの一言で、とりあえず申込だけしておきました。
そして2週間ぐらい経過してから、病院から電話がありキャンセル待ちがあったので来週どうですかと連絡がありました。半年後だと思って人間ドックの熱が冷めかけていた矢先だったのですが、今度は来週と言われ一気に熱が上がりました。
人間ドックの当日ですが、健康診断と違って色々検査項目がありその項目ごとに病院の中の診察室に移動をして検査をしてもらいます。ずっと病院にいると自分も病気になった気がしてきて背中を丸めて歩いている姿を見て、背筋を伸ばして自分は今は検査中!と意識をしました。検査でしんどかったのは、MRIに入った時です。狭いところに入れられ、20分程度動いたらダメだし、ガンガンうるさいし、早く終わってくれ~と思いました。あと胃カメラを飲むときです。鼻から入れるか口から入れるかを選べたので私は口からにしようと思っていたら、私の前の患者さんは口からだったのですが、「おぇおぇっ」とえづいているのを見て、怖くなって鼻からに変更しました。
全ての検査項目が終わり、いよいよ検査報告です。心づもりとして大きなショックを受けないように前もって、いつも飲み過ぎているし、食べるのも食べすぎているし、不規則だしと色々悪い理由を考えて検査報告に臨みました。するとたくさんのデーターを見せてもらいながらこの数値はこの数値以下なので大丈夫ですと、延々と説明されました。いつこれはダメですと言われるのかドキドキしていましたが、結局「健康優良児」ですと言われました。緊張の糸が切れたようにほっとしましたが、最後に「あなたはウエスト周囲径は超えていますが、メタボリックシンドロームではありません、単なる肥満ですと!」えーーーー。
内臓脂肪面積が100㎠をこえるとそうなるのそうなのですが、私の場合は半分ぐらいでした。ただ気を付けてくださいねと言われました。今回人間ドックを受けて、分かったことは心配の種がないということが分かりました。
今年度は税経情報と言いながら、「健康マネジメントについて!」ということで谷口様に執筆をしていただきました。もともと看護師で、そこから経営や経済の勉強をしながら産後ケアの重要性を説き、今おもな病院で行われている産後入院のきっかけをつくられた方です。その後、企業で健康相談などをされ、今は次の事業を何にしようか考えながら、大学講師やがんの専門相談員をされています。すごく分かりやすく健康マネジメントを解説していただきました。
みなさん読まれてどうでしたでしょうか。何か聞きたいことがありましたら、是非私たちにご連絡いただけますようお願いします。
次回が最後で「肥満とメタボ」という内容で執筆をいただく予定です。
( 岡 本 清 臣 )
健康マネジメント論 その8<ストレス:後編>
先日「家族といること&家にいること」がストレスと書いた学生のためにクラス全体にそう書いた人がいたことを話し「そういう場合は、親と離れられる仕事にどうしたらつけるか今から戦略を練りましょう。」と言ったらその学生の授業コメントが良い方に変化しました。「これからの視点」を提供できてよかったです。
日常の中でできるストレスの緩和・軽減
大きく分けて3つあります。1つは「おいしく食べる」、2つめは「タンパク質・ビタミン・ミネラルをとる」、そして3つめは「休養をとる」です。
①おいしく食べる
おいしいものを食べたとき、脳内物質の作用で精神的高揚、免疫力が強化される。また、おいしいものを食べるとドーパミンが出るので前向きのやる気を引き起こす。
②タンパク質・ビタミン・ミネラルをとる
ストレス状態では副腎皮質からのホルモンの分泌が高まり、それによりタンパク質分解酵素が活性化(分解が亢進する理由は定かではない)→タンパク質が消耗
→各アミノ酸のバランスがよく栄養価の高い良質のタンパク質の摂取が必要
→ストレス状態では色々なこと(生体内代謝)に多くのビタミン・ミネラルが消耗
→ビタミンB・C、カルシウム・マグネシウムの摂取が必要
③休養(「休む」&「養う」)をとる<どちらが欠けても休養とはならない>
・「休む」:心身の疲労を回復することを目指したもの
→消極的・受動的な側面→消極的休養法(身体運動を伴わない)
例)睡眠・リラクゼーションなど【副交感神経を高める】
・「養う」:健康の潜在能力やストレス耐性を高め、身体的・精神的・社会的な健康
能力を高める→積極的・能動的な側面→積極的休養法
例)趣味に没頭・旅行・スポーツなど【交感神経を高める】
小林先生によれば※2)休む(副交感神経を高める)と養う(交感神経を高める)のバランスは1:1~1:1.5(どちらがそうでも構わない)がベストとのこと。休養のバランス、一度考えてみませんか?
【参考文献】
1)西野 清治「スタンフォード式最高の睡眠」2017 サンマーク株式会社
2)小林 弘幸「なぜこれは健康にいいのか」2011 サンマーク出版
( 谷 口 知 子 )