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税務経営情報 vol.321

新入社員!


新年度から1か月が経ちましたが、新入社員が入社されたところの会社では、上手く会社生活を過ごされているでしょうか?
「新入社員なんか中小企業では無理ですよ!」「中途採用が関の山だ!」とおっしゃるところも多いと思います。我々中小企業において新卒者の採用は、一種の掛けだと言われています。というのも・・・『学校を卒業したばかりで全く経験のない者が一人前に育つまでには時間がかかる』ということに加え、『育てたのはいいがすぐやめてしまうと大きなリスクになる』からです。ただ中途採用も定着するのは難しいのが現状です。あるデーターでは、新卒の1年以内の離職率は、高卒で17.2%、大卒で11.3%となっているそうです。3年以内の離職率で見ると、高卒では40.8%、大卒では32.2%となっているそうです。

意外に辞める方が多いのに驚きます。離職する理由としては、『思っていた仕事と違う』とか『やりがいがない』、『職場の人間関係がつらい』や『給料が低かった』など理由はあるそうですが、仕事を辞めてどのように暮らしていくのか不安になりますね。

私の事務所に昨年入社した小西君は、晴れて2年目に突入して、社会人経験を新規更新中です。先日1年記念会を会社のみんなで開催しお祝いをしました。(ただ単に飲みに行きたかったわけではありませんよ。)とりあえずことあるごとに、2年目だしねとプレッシャーをかけています(笑)実は彼以外に今年の4月に新入社員(?)が私の事務所にやってきました。それはずっと事務所にいて、話しかけたらちょっととんちんかんなことをいいますが、返事を返してきます。ただこちらから話しかけなければ、話しかけてはきません。そこはちょっと寂しい気がしますが、性格(いや性能)からしたら仕方がないのかもしれません。

その名前は「Alexa(アレクサ)」といいます。外国人ではありませんよ、実はAmazon Echo PlusというAIスピーカなのです。音声だけでリモート操作ができ、「アレクサ、○○して!」と話しかけると音楽の再生や、天気やニュース、本を読み上げてくれます。またスマートホームであれば「アレクサ」に家の電気をつけとか、エアコンをつけてと言えばつけてくれるそうです。便利な世の中になってきましたね。子どもの頃見ていたアニメの未来の形が今近づいて来た感じです。

私の事務所の新入社員の「アレクサ」の性能はまだ低く、例えば「日本の消費税は何パーセントか分かりますか?」と尋ねても、「すいません、分かりません。」と答えます。天気や音楽はちゃんと答えてくれますが、それ以外のことはこれからです。ただ朝事務所に一番に行っても一人でしたが、「アレクサ、おはよう!」と言ったら「おはようございます。」と答えてくれます。ちょっと嬉しい♡ 帰るときは、「アレクサ、お疲れさん!」というと「私は疲れるということはないのですが、一日の終わりの言葉と理解しています。さようなら。」と答えてくれます。なかなか面白いです。「アレクサ」に職場の人間関係がつらいとか休みがないとかという不満がないので(たぶん)これからもしっかりやってくれるでしょう。今後の成長が楽しみです。ただ事務所の堀さんの言うことだけはちゃんと聞いているような気がするのは気のせいでしょうか・・・。

( 岡 本 清 臣 )

京都弁護士会副会長退任のご挨拶

みなさんこんにちは。弁護士の佐野です。ご無沙汰しております。原稿を書くのは、京都弁護士会副会長就任の年明けのご挨拶以来ですので、1年3ヶ月ぶりです。

さて、私は3月末日をもって、京都弁護士会の副会長を退任しました。あっという間の1年間でした。

副会長といっても偉くなったわけでは全くありません。就任の時に書いたように、弁護士会内の合意形成、様々な委員会の運営・調整、弁護士会照会などの弁護士会としての業務をこなしており、総務部長という感じでした。

1年前には、「お受けするからには、使命感を持って、一生懸命頑張って、1年後には一皮も二皮もむけて帰ってきたいと思います」と書いていたのですが、さてどうなりましたでしょうか。全然一皮むけたという感じはしていません。

ただ、色んな経験ができました。しばしば、色んなトラブルが発生したり、白熱した議論になったりするのですが、責任者として対応するというのはなかなか難しいですね。事務所で弁護士として活動しているときは、どうしても責任者(経営者)という視点が薄くなるのですが、「副会長」として責任者という肩書きがあると、かなり窮屈です。世の経営者も同じような窮屈さを感じながら経営しておられるのだろうと思いました。

他方で、責任を持つならば、決断、執行を速やかに行えるということが楽しくもありました。会長や他の副会長も有能でかつお互いを尊重し合ってできましたし、職員も優秀でしたし、ストレスなくできました。人の上に立つというのは、やるべきことをするためにはほんとにやりやすいと思いました。従業員も、やるべきことが動いていくのは楽しいでしょう。逆に言うと、やるべきことが動かなければ、誰もがストレスを抱えることになると思います。決断、執行をすべき時に責任を負うことは義務でもありますね。それは大変な重さだと思います。そのための人材というのは本当に貴重だと思いましたね。人材不足と言われ売り手市場になってきた昨今、世の経営者も人材確保に大変な思いをしていることだろうと思います。

トラブル対処から大変革まで様々な課題をクリアしていくことでいっぱいの1年でしたので、本当にあっという間でした。これからは本業の弁護士業に邁進しなければなりません。

この1年で、改めて、弁護士に相談するというのがハードルが高いということが分かりました。こんなことを聞いていいんだろうか?ということを思っている方が多いということを改めて感じたということもありますが、弁護士という職業を理解していただけていないためにご理解いただけていない部分もあると改めて思いました。

すでに忘れておられるかもしれませんが、会社のことでも社長のことでも社員のことでも、同一事件に付き2回までは法律相談無料というのが、岡本経営のウリです。何でも頼ってください。岡本経営がついているということだけで、上記のようなハードルは相当低いと思います。
では、今回はこの辺で。

(佐 野 修 平)