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税務経営情報 Vol.224

~「中小企業金融円滑化法について」~

 国では、中小企業者や住宅資金借入者に対する金融の円滑化を図るため、今回の臨時国会(第173回国会)において、「中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律」(以下、「中小企業等金融円滑化法」という。)を制定し、平成21年12月4日に施行しました(平成21年法律第96号)。
 簡単に説明しますと内容は、貸し付け条件の変更です。中小企業や住宅ローンをもつ個人が対象です。
具体的には、返済額を減額または当面ゼロとすることです。申請をすれば、ほぼ変更できます。基準といえば、実現可能計画があれば可能です。
で、申請すれば銀行からの格付けが下がるのではないかと思われているようですが、それは原則ないようです。というのは、断れば金融庁からの指摘があり、虚偽報告があれば罰則が付されるそうですから。
そのかわり、その間は新たな借り入れはできませんが。
 この円滑化法は、ある意味延命措置となりますが、期間が過ぎたら、どうなるか危険をはらんでいます。だからしっかり計画を立ててやることが大事だと思います。
申請の数は結構増えているみたいです(ちなみに、ある信金では事業者は約900件450億円の申請があり、また個人の住宅ローンについては約200件32億円だそうです)。時期が時期なのでみんなで渡ればこわくないという感じです。

中小企業等に対する金融円滑化対策の総合的パッケージ
中小企業等に対する金融円滑化対策の総合的パッケージ

Ⅰ.「中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法
律案」の制定

<法案の概要>
1. 金融機関の努力義務
・金融機関は、中小企業者又は住宅ローンの借り手から申込みがあった場合
には、できる限り、貸付条件の変更等の適切な措置をとるよう努める。
(注)対象となる金融機関は、銀行・信金・信組・労金・農協・漁協及び
その連合会、農林中金。
・金融機関は、申込み又は求めがあった場合には、他の金融機関、政府関係
金融機関、信用保証協会、企業再生支援機構、事業再生ADR、中小企業再
生支援協議会等との連携を図りつつ、できる限り、貸付条件の変更等の適
切な措置等をとるよう努める。

2. 金融機関自らの取組み
・金融機関に、貸付条件の変更等の措置を適正かつ円滑に行うことができ
るよう、必要な体制の整備を義務付ける。(詳細は、省令、検査マニュ
アル、監督指針において規定。)
・金融機関に、貸付条件の変更等の実施状況及び本法律に基づき整備した
体制等を開示するよう義務付ける。
(注)虚偽開示に関しては、罰則を付すこととする。

3. 行政上の対応
・金融機関に、貸付条件の変更等の実施状況を当局に報告するよう義務付
ける。
(注)虚偽報告に関しては、罰則を付すこととする。
・行政庁は、これを取りまとめ公表する。

4. 更なる支援措置
・政府は、中小企業者に対する信用保証制度の充実等、必要な措置を講じ
るものとする。

5. その他
・法案は、平成23年3月までの時限措置とする。

Ⅱ.検査・監督上の措置

○行政庁は、法案の実効性を確保するために、次のような措置を講じる。
・法律の施行に併せて、検査マニュアル、監督指針について所要の改定を
 行う。
-顧客からの条件変更等の申出に対応するための態勢整備
-条件変更等を行っても、不良債権に該当しない要件(従来に比べて拡充)
・中小企業融資・経営改善支援への取組み状況について、重点的に検査・
監督を行う。

Ⅲ.その他の措置

○政府関係金融機関等についても、本法の趣旨を踏まえ、貸付条件の変更等
に柔軟に対応するよう努めることを要請する。
○金融庁幹部が、中小企業庁等と連携し、全国各地に赴き、借り手である
中小企業者等と直接意見交換を行う。
○金融機能強化法について活用の検討の促進を図る。
(以   上)

●●今度はちょっとメジャーなオープニング!●●

 先日京都駅ビルの大階段で、KBS京都主催の「大階段競争」がありました。かれこれ今年で13回目だそうですが、なんと私たちの和太鼓チームがこのイベントのオープニングで演奏させていただきました(ちょっとメジャーでしょ)。それも開会式の前にいきなり和太鼓で注目させて盛り上げようというものでした。
 今回も、私たちの大人チームと子供達のジュニアチームとの混合です。舞台に立つと、ちょうどその前に大階段(171段だそうです)がそびえる様にあり、その上は青い空が広がっている情景でした。もちろん舞台前には、ギャラリーがたくさんいるので、いやがおうにも気持ちは高ぶりました。
 演奏時間は15分間だけだったので、結局2曲しか打てなかったのですがすごい満足感がありました。というのは今回は、私の子供達ちと私だけがソロをしたという満足もあったのでしょう。特に娘が完全に一人で、締め太鼓といって音の高い太鼓を速いリズムで打っているの見て上達したなと思うのと、反面ちょっと抜かれたかな??という親ばかの心境でした。しかしお客さんから、拍手をいただけたときはわが娘のことなのですが、私も一緒にうれしかったです。
 3月6日の土曜日にKBS京都で18時から放映されるそうです。しかしメインじゃないので何秒映るか分かりませんが多分放送されると思います(なかったら寂しいですね・・)。もしよかったら見てください。

(岡 本 清 臣)