税務経営情報 Vol.230
~ 最 高 !!~
今年もこの8月に、修行で大峰山に登ってきました。毎年のことなのですが、修行なので欲を我慢して、体を酷使して登拝します。それをすることによって、修行が終わった後の喜びも一入となります。
さて修行の前にみんなはどんな目標を持って臨んでいるのかというと、ある同行者は一週間酒を断ってきましたとか、食事制限をしてきたとかと話しをされていました。私自身どんな目標を持って臨んだのかというと、特に食事の摂生をしたりとかはなく、ただ修行前に体を酷使していて疲れた状態で臨みました(何かないと修行の意味がないと思ったので・・)。
毎年同じルートなのですが、奈良県吉野郡天川村洞川にある真言宗醍醐派の寺院、龍泉寺で水行を行い、身を清めて大峰山に登ります。この水行が私の中で一番つらいのですが、修行前に体を酷使しているので、その延長線で今回はできるだけ池の中心に行き、そして胸の下まで浸かりがんばりました。大層にと思うでしょうが、池の中心に行くということはそこにいくのに距離があり、それだけ水に浸かっている時間が長くなるということです。また後ろには人がたくさんいるので、我慢できなくなって逃げようと思っても逃げることもできません。いつもより長く、そしてしっかりと浸かり、そこに自分を追い込んでいきました。
次にいよいよ大峰山に登ります。ここではできるだけ休まず、少し早目のペースで登ることが修行であると思い、その通りにがんばりました。山には何合目というところに休憩するところがあるのですが、そこでは水分補給をするだけですぐ登り続けました。今回は、世間では暑さの為熱中症とかで倒れている方が多いので、水分補給をしっかりしないといけないと思い、ペットボトル6本も持ってきてしまいました。実際それほど暑くもなく、自分の中で水分補給をする場所がそれほどなく、休憩する時間も余り取っていないし、あえて水分を取らないようにと思って登っていたので、お茶が減らず結果的にリックサックが重たく体にのしかかってきました(これも修行と思えばいいのかな)。そんなことで、いつもより足がふらふらになり、自分の意志とは違う動きをしているようで、山頂近くの階段では一歩一歩踏み外しそうになっていました。しかしいろいろな思いのおかげで登ったので、山頂についたのは一番ではないですが約150名中、10位までには十分入っていたと思います。
今回はいろいろ課題を課して臨みました。というのは、今年に入ってから体調の変化、特に精神的な面ですっきりしないことが多くしんどい日々が続いていました。そのため、それを打破するために、振り子でいえば、行って戻ってくる幅をできるだけ大きくして、嬉しいこと楽しいことを多く実感するために、もう片方の苦しさをどんどん大きくしていきました。すると、しんどいことつらいことがあると必ず嬉しい楽しいことがあるという疑似体験をすることができました。どんなうれしいことかというと、ほとんど休憩なく登り続けて、山頂付近の茶店で休憩した時に飲んだ葛湯の美味しこと、ほんと最高!
また、山頂で飲んだ1本500円の冷えたビールの美味しいこと、ほんと最高!(結局何本飲んだことか・・・)。そして山頂の宿坊で食べた食事ですが、もちろん精進料理ですが、筍とふきの炊いたもので食べるご飯の美味しいこと、ほんと最高!
このように普段に飲んだり食べたりしているものでも、このような修行の場では特別なものに変わることができました。だからしんどい時こそ、よりしんどいことをして振幅の幅を大きくしてその反動で楽しいこと・嬉しいことを実感できる
ようにこの1年を過ごしていきたいと思います。
(岡 本 清 臣)
~裁判員制度~
Ⅲ 裁判員が参加する裁判・評議の具体的イメージ編
◆証拠調べ手続き(証書の取調べ等)