税務経営情報 Vol.236
~ もうひとつの優勝!! ~
「長友が左サイドで仕掛けてクロスを上げた~。ゴール前でフリーの李が左足ダイレクトでボレーシュート! ゴール左に決まり、日本が待望の先制点」、「よっしゃー!!」と車の中で試合が終わった日の朝のニュースを見ながら叫んでいました(リアルタイムで見ていたわけではありません)。1月末に行われた、サッカーアジアカップで見事日本は優勝しました。久しぶりの快挙で皆さん喜んでいたのではないでしょうか。このザックジャパンが優勝した数時間前になんとこの京都で9人の若者によってもたらされた優勝があったことを御存じでしょうか?
優勝といっても、現実に存在する相手と勝負して勝ち残ったというのではありませんが、ある意味相手に勝つより大変だったかも知れません。なぜならその相手というのは、時間であったり、仕事であったり、場所の問題であったりと自分との戦いだったからです。
1月29日の土曜日、9人の戦士たちがホテルで150人ほどの面前で和太鼓演奏をしたのです。またか!を思われるかもしれませんが、この9人の戦士は以前この紙面でお伝えした青年税理士の仲間で、去年の6月に結成してこの1月に向けて頑張ってきました。9人のうち二人以外は素人戦士で、バチもにぎったこともない戦士で、やろうと持ちあがった時には正直不安というか、無理だろうなと思っていました。なぜなら、練習する場所が限られている上、みんな左京区だとか中京区と京都市内の方が多く、練習する場所から遠いという問題。和太鼓なので夜中まで叩けないので、夜9時までの制限がある中、みんなそれぞれ仕事を持っている(通常の飲み会でも集まる時間が遅いメンバーなので)からです。
案の定練習日を設定するのにも一苦労でした。みんなの希望の日時を聞いたら見事に9人が揃う日がなく、2,3か月先でもそんな感じでした。仕方がないので、一番多く皆が揃う日に設定して練習を始めました。ほとんどの戦士は、リズムはもちろん打ち方すらままならないのに、各パートに分かれて掛け合いをする全体練習する時間も少ない。全員がそろわないので、前回やった練習をまた復習する、練習時間が空いてしまい、また一からとなる「三歩進んで、二歩下がる」という感じが続いていました。また家の方が急遽入院したり(それも練習場所に連絡があり、すぐ帰る)という家の事情があったり、それはそれは色々ありました。
極めつけは、本番1週間前の全体練習でした。この日は本番さながらの練習をするはずだったのに、前回の練習から1ヶ月半ほど(ちょうど年末が重なっていたため)空いているにもかかわらず、全員が揃わないしまた曲を思い出していないしもうぼろぼろでした。2時間練習で1時間経過した8時ごろまで、絶望的でした。本当にあきらめようと思いました。中途半端で演奏しても、参加している方々に失礼にあたりそうだったからです。
しかしながら何回か通して練習をしていると、みんなから「このリズムの後の手はどうなるの?」とか「この部分がはやくなるんだけどどうしたらいい?」とか具体的な質問が飛び始めました。すると今までバラバラだった音がなんとなく揃うようになってきました。私は一番後ろで打っていたのですが、皆の思いが繋がってきて一つになっていく実感を持ち始めてきました。「これは、いける!」と確信を持ちました。
そして本番の前日、平日にもかかわらず久しぶり(いや、初めてか!)に全員集合。全員この日をターゲットに気持ちを上げてきているのが分かったので、嫌がおうにもテンションは上がり、9人の戦士の心が一つになりみるみる曲が出来上がってきました。そうなると少々の間違いは関係がなくなり、一体となって奏でる熱い思いが本当に心地よく気持ちよかったです。
この勢いで本番も演奏ができ、演奏が終わった後みんなで自然にハイタッチをして喜びを分かち合うことができました。
今回のサッカーでもそうだったように、全員が心を一つにして取り組めば「思いが叶う」ということをこの歳になっても実感できたことを幸せに思いました。
今は確定申告時期の真っ最中なので、それが終わってからみんなで「打ち上げ」
を早くするだけです(笑)。
(岡 本 清 臣)
~裁判員制度~
Ⅳ 裁判員の選任手続の具体的イメージ編
◆名簿作成・名簿記載通知~裁判所から通知が届く~
《「裁判員制度ナビゲーション」より抜粋 》