税務経営情報 Vol.237
~ 今私たちにできること!! ~
3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と1日も早い復旧を心からお祈り申し上げます。
当日私は確定申告の最中だったので事務所にいたのですが、地震の揺れとは気付かず、自分が疲れてめまいを起こしているのだと勘違いしていました。しかし揺れが長かったことと、事務所のブラインドが揺れているのを見て地震だと気付きました。事務所の皆もほぼ同時に気付き、各自モノの崩れに対して備えたり、入口を開けたりと、各自その時にできることをしました。そしてすぐにテレビを見て、東北で起きた地震がこちらにまで影響したこと、地震により津波が発生し、家や車や人々を押し流している映像を見て本当に驚きました。今まで地震が起こったとしても、せいぜい防波堤にあたる程度で、あとは映画の世界の出来事みたいな認識でした。
その後、津波が引いた後の大地を見て、自然の恐ろしさを改めて感じました。長年築いてきた生活基盤があったのに一瞬のうちに、津波がのみこんでいったのです。また津波は被災地ではないところにいる人々の心をものみこんでいきました。連日テレビは被災地の状況を流しており、それを私たちが暖かい部屋で観ている状態に矛盾を感じたり、被災者の悲しさに共感してしまい、こちらでは笑ってはいけないような状態になっていました。
皆さんはそんな状態になっていませんでしたか?私は確定申告が終わっても、何日かすっきりしない状態が続いていました。しかし東北にいる知り合いから、ガソリンが全然なく、車が動かなくなるのでガソリンの携行缶を送ってほしいとメールがありました。その時はたまたま事務所にいてすぐに動ける状態だったので、すぐに近くのホームセンターに行き、携行缶と懐中電灯と電池(決して買占めではなく少し多めにとどめておきました)を買い、すぐに送ったのですが、とても喜んでおられました。あと追加でと言われた時には時すでに遅く、ものがなくなっていました。
このように、今できることをすぐにする。またできるように準備をしておく。この事が大事だと思いました。直接義援金を送るのも一つですし、芸能人のように自分が広告塔になってチャリティーをすることによって募金を募るのも一つの「できること」です。またある団体は、団体関係者等が中心になって皆からの救援物資を送る手はずを整えるボランティアをしていたり、ある他の団体では被災者の着る服や鞄を、下着からシャツ・靴下・防寒着まですぐに着られるように服一式を男性女性何歳用と記入して送っています。その他にも「今自分達にできること」をされている方がたくさんいます。それらに協力するのも良いですし、自分たちで行動するのも良いでしょう。私の家では、子供の物から大人の物まで服一式を準備して送りました。この時は子供達も一通ずつ手紙を付けて送ったのですが、何と言葉をかけていいか悩み、結局「こちらでもできることをやります」とだけ書きました。
この震災を教訓に今後何ができるかですが、いつ起きてもいいように備蓄をしておくのはもちろんですが、何かあった時の避難場所の確認を家族でも会社の中でもしっかり決めておかなければいけませんね。ちなみに、私の子供に「災害難民になった時、学校から家まで帰れるか。」と聞いたところ、学校から家までの方向すら分かっていないことが判明しました。また近場で最寄りの駅までどんな目印があるかも全然分かっていませんでした(こわいこわい)。
そういうことも含めて大小の「今できること」をして、質素倹約だけでなく東日本で元気がなかったら西日本で元気を出してしっかり経済全体を支えていけるよう、頑張ってみんなで復興していきたいと思います。
(岡 本 清 臣)
~裁判員制度~
Ⅳ 裁判員の選任手続の具体的イメージ編
16.選任手続期日のお知らせ~裁判の日程が分かる
《「裁判員制度ナビゲーション」より抜粋 》