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税務経営情報 Vol.243

~ ディベート大会出場! ~

 みなさん、ディベートってご存知でしょうか?私は、なんとなくしか意味は分かりませんでしたが、私の知っているものは、二つのチームに分かれて「議論をする」をして相手の論理矛盾を突いて勝敗を決めるというものでした。辞書を引いてみると、ディベートとは、ある公的な主題について異なる立場に分かれて議論することをいうそうです。まぁだいたいあっているなぁ。討論会とも呼ばれています。あぁ、討論会みたいなものかと、私にはまったく無縁のものだと最近まで思っていました。なぜならよくテレビで政治家達が、自分達の主義を主張して相手の欠点だとかをついて自分達を有利にする討論会なので、見ていると滑舌がよく明快な理論構成で自分にないものだと思っていたからです。それが・・・。
 私が所属している京都で若手の税理士会があり、そこでなんとこの9月に「ディベート大会」が行われ、京都代表として、なぜか名古屋の代表と闘うはめになりました。きっかけは、そこの会の研究部に所属し、年齢から役職を与えられており、内容が内容だったので他の部員は嫌がって部会を回避して出場人数が確保できなかったからです。役職の特権で若い者に無理やり任せてしまえばよかったのですが、ことがことだけにそんな無責任なこともできずに、本当に仕方なしにすることになりました。
 例えば、みんなの前で太鼓をたたけとか、演技をするとかでしたら、気合で何とかなるわと、楽観的だったのですが、今回は完全になんとかなるわという感じが出てきませんでした。なぜこんなにいやなのかと思い起こすと、たぶんに大学院の修論の発表会の時に不安で不安でたまらない精神状態の中で、初っ端にある先生から鋭い突っ込みを入れられて、頭の中が真っ白になったことがトラウマになっているのだと思います。私たちが行ったディベートというのは、もちろん税理士同士の対決なので、ある税法の事例をもとに『課税庁側(税務署側)』と『納税者側』とに分かれて、お互いの主張を述べあい、そしてその主張に対して7分間の間に相手の矛盾点を突いていくというものです。それが終わると攻守交代で、同じ事例に対して『納税者側』と『課税庁側』に分かれて同じことを繰り返します。
 やってみて感じたのですが、『課税庁』を攻めていたと思いきや、『納税者』として攻められ、次に『納税者』を攻めていたと思ったら、『課税庁』として攻められるので、攻守交代がすぐにおこるので今自分達がどっちの側に立っているのか分からなくなります。また『課税庁』と『納税者』の主張というのは、表裏一体なので自分達で質問を考え、そしてその答えを考えなければなりません。それに普段は、税理士としてもちろん『納税者側』にいるので、『課税庁』を攻めるのは普段どおりなのですが、『納税者』を攻めるのは結構つらかったですね(笑)。『課税庁側』に立てば、法を盾になぜか上から目線でものを言ってしまいたくなり、実務(調査時)においてもそうなのかと改めて実感しました。
 攻めるときは、こちらからいくつもの質問を想定していて、相手が「イエス」と答えたらこう攻めて、「ノー」と答えたらこう攻めようと、しっかりフローチャートを作って臨んだのですが、相手はこちらの思うとおりには返してこなくて、攻めるこちら側があたふたしてしまう始末でした。結局想定していた質問のうち、半分以上が使えていないことになりました。結果的に、「幹」が固まっているようで固まっていない状態で、枝葉ばっかり見ていたので「幹」がおろそかになっていました。ある先生に「準備不足ですねぇ」といわれましたが、結果を見るとその通りだと痛感しました。それこそ、毎週のように集まりいろいろ議論を重ねましたが、みんな不安のため想定問答集みたいなものばっかり作っていたように思います。もっと思い起こせば、修論の時もそうだったように思います。要は、「準備不足」が一番の原因でした。もう少し余裕を持って、いろいろ想定外のことにも目を向けれるようにならないといけないと改めて勉強させられもっと思い起こせば、修論の時もそうだったように思います。要は、「準備不足」が一番の原因でした。もう少し余裕を持って、いろいろ想定外のことにも目を向けれるようにならないといけないと改めて勉強させられました。

(岡 本 清 臣)

~裁判員制度~

**裁判員制度の実施状況について**
図1
図2
《「裁判員制度ナビゲーション」より抜粋 》