税務経営情報 Vol.261
~ まだ?もう! ~
1,2,3,4,5年、うん?指を折って数えながら、確か息子が幼稚園の年長の時に初めて、今5年生なのでう~んとやっぱり5年!え~~、まだ5年!?正確には5年と10カ月ですが・・。もっと長いことやっているような気になっていました。何かと言うと、和太鼓を習い始めての期間です。先月は、税理士登録してもう10年経ったと思っていたのに。
ひょんなことから始めた和太鼓にはまってしまい、幼稚園の夏祭りに初出演してから、町のホールや神社で演奏したり、メジャーな場所としては二条城やKBSホール、ホテルでの会合に出演させていただきました。思えば、結構色々なところに出演しているなぁ。だから充実した期間を過ごしていたので、節目節目が多く、長く感じているだけなんでしょうね。逆に節目が長いともうと感じるのかもしれません。
和太鼓の世界から見たら6年なんてまだまだ子供です。しかしそんな私が今小学生を教えているのです!メインの先生ではなくサブとしてですが、一から教えていく工程を考えています。教えるという事は、自分の持っているモノを伝えていくという事なのですが、やはりどれだけ経験をしたか、そしてその時にしっかり考えて行動をしていたかが教え方に差が出てくるんだなぁと改めて思いました。教えるという事は、もう一度学ぶと言う事なのかもしれません。
生徒は、あどけなさの残る小学校1・2年生の子供たちで、初めの頃の練習は恥ずかしいのか太鼓を叩かないでお母さんにくっ付いて離れませんでした。しかし興味はあるようで、バチを渡すとなんとなく叩いていました。もちろん音符なんて分からないですし、言葉すらなかなか通じないことがままあります。そんな子供たちを教えていると、改めて自分の経験値がまだまだだと感じますが、メインの先生や私の息子と一緒に教えていくことは、いままで自分が気付かなかったことに気づかされて新鮮味があり、楽しいです。
そんな子供たちに、ついに出演の機会が訪れました。恥ずかしがり屋の子供達です。出るかと尋ねると、即答で「いや~」でした。せっかく地元での出演で、出演と言っても地域のクラブの発表会なので、時間にしてわずか数分程度しかなかったのですが、とにかくいい機会ととらえて気持ちを上げて行きました。こちらが熱を上げていくと、子供達も知らず知らず上ってきました。練習はもともと輪になって、自分達が見えるようにしていたのですが、徐々に出演の舞台のように配置をして、見に来ている親御さんに向かって練習をし、そして演奏を終えたら、拍手をしてもらうように仕向けて行きました。この辺は大人の知恵ですね(笑)そうするとちょっとずつ自分が見られることに慣れ、そして見られることによって間違わないように家でも練習をするようになってきて、みるみる上手になってきました。
当初は技術的にも、精神的にも無理だろうなと思っていたのですが、実際出演の直前まで心配でした(笑)なぜなら周りの状況に関係なく、「やっぱりいやや~」とドタキャンするかも知れなかったので、配置の別プランB案も考えながら当日を迎えました。技術面で言えば、短時間の間に急に成長したことに伴い、多分精神的にも成長したのでしょう、当日のドタキャンの心配も全然なく、私達と一緒に楽しい演奏をすることができました。どちらかと言えば、私たちの方が、子供たちがちゃんとできるかいらぬ心配をしていました(笑)まだまだと思っていたものが、もうできるようになっているのは楽しい驚きです!
( 岡 本 清 臣)